2013年07月18日

我思うがゆえに、我聴く ドローン甲子園開幕宣言!!

ブラジル代表の若きスター、ネイマールはコンフェデレーションズカップの決勝戦の後に不可能はないと語った、スペインとの決勝で見せたブラジルの圧倒的なハイプレスを思い出しながら、その日私は高円寺の円盤でASUNA5daysの四日目のライブに来ていた。店内は蒸し暑く、人で溢れかえっていた。朦朧とする頭にアスナのオルガンの音色が水を注ぎ込むように流れてくる。私はネイマールの不可能はないという言葉と同時にフッキの異様なまでの守備での貢献を思い出していた。意識はあらゆる方向に飛んでいき、スペイン人の諦めの早さについて考えを巡らせていた。バイエルンに叩きのめされたバルセロナと、コンフェデレーションズカップでのスペイン代表とが重なりすぎている。決勝も見ていられたのは、後半の2分までで、あとはオマケでしかなかった。オルガンのドローンはエレキギターで作るそれよりも倍音が豊かに含まれているので、ライブ会場の特性から受ける影響がより強いのかもしれない、円盤自体がスピーカーのようになって、目の前の景色が歪んでくる。いいライブのときはビジュアルが見えてくる事がある、幻覚ではなくて、脳が音をなんとか視覚情報として処理したいのではないだろうか。この日はASUNAの前に3本の水の柱のようなものが立っていた、水のようなものは、気の流れかもしれない、下から天井に向かって上昇しては、また下降していく。倍音が最高潮にゆらめき、私の想念の中で冒頭のネイマールの言葉が次のような言葉に変化していくのを感じた、”ドローンに不可能はない、我思うがゆえに、我聴く”。やがて音の方は落ち着き柱もどこかに行ってしまった。残されたのは”ドローンに不可能はない 我思うがゆえに、我聴く”というデカルトとネイマールが奇妙な観念として融合したキャッチフレーズだけだった。私はドローン甲子園の事を考えていた。

ドローン甲子園のアイデアが浮かんだのは、夜中電車で移動している時の事だ、ASUNAを含む我々は神戸でのライブを終え、大阪に向かっていた、途中の甲子園の駅を通過した瞬間にまさにその冗談は生まれたのだ。冗談は時に現実を変えてしまうのだろうか、とにかくドローン甲子園プログラムはこの時に起動しこの現実世界に現れたのだ。吉祥寺のアフリカ大陸でガーナのマッコリを呑みながら、思い出した。その前は吉祥寺の中華街にいた、居酒屋の名前としてはなんて紛らわしいのだろう。アフリカ大陸のTVモニターにはロバート・プラントがアフリカ人のバンドを従えて演奏していた。酒が回りすぎているのか、アフリカ大陸の女主人は体型が完全にアフリカにいる黒人風の日本人だった。次の日は東京湾の上で演奏をしていた。船の中でのライブだ。船のエンジン音がドローンの低域と完全と共鳴している、持続音のの中でカップルは回りに何もないかのようにお互いの体を触りあっていた。移動する船の中から見える東京の夏のネオンやビルの光が演奏のための意識の集中を妨げてしまう。ライブをするよりは聞き手に回りたい気分になった。次の日は名古屋でインド料理を食べ、今度は大学の教室で演奏をしていた。ライブの後の質疑応答では、このような質問を受けた『今日のようなライブにおける、または音楽における、オリジナリティとは何か』私の答えはこうだったのかもしれない、ある種、電子音楽やアンビエントを聴く経験を積まないと、微妙な違いがわからない、しかしもしかしたら、このような電子音楽、あるいはドローンは芸術以前なのかもしれないと最近思うようになったと、芸術とは近代社会の枠組みのひとつである。ドローンは近代から溢れていってしまう、しかしポストモダン以降は近代から漏れる事、もしかしたら、オリジナリティを剥奪されている事こそ芸術なのかもしれない。ヘアスタイルを丸刈りにされ個性を剥奪されなおも白球を炎天下のした追い回す高校球児の姿にアンビエント・ミニマリストの幻影を見、私は共鳴する。

ドローン甲子園! 〜第一回全国高等音渦選手権大会〜
第一試合:白田山高校 vs 水空間学園


■日時: 2013年7月21日(日曜日) 16:00開場/16:30開演

■会場: 石川県金沢市 金沢アートグミ

■出場選手:
CHIHEI HATAKEYAMA
SHELLING
ASUNA
MUSIKA-NT
KAITSUBU
2o2
KM:
SLEEPLAND
DRINGE AUGH

■値段: 2000円 / 学生・会員 1500円

■チケット予約: (windowofacloudyday@gmail.com) (080-4259-5823)

http://d.hatena.ne.jp/cloudyday/20130721


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posted by chihei at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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