2013年01月30日

北九州ツアー

夜のフライトの羽田空港に向かう前に時間があったので映画『おとうと』を観たのがまずかった。山田洋次監督なので、泣かせ方が半端じゃなく、常にジャブを打たれ、時にフックやストレートくらうように、クライマックスまで泣かされっぱなしだった。中盤の吉永小百合が新幹線で大阪に向かうシーンが何故だが凄く泣けて。。。夜のフライトは初めてで、でも雲一つない、いい天気で、夜の日本列島の上空を眺めながら、日本の夜の明るさとか電力会社の事を考えていたら、見なれた地形が目に入り三方が世間に囲まれ、残る一方が海というあれは鎌倉、視線を左に寄せると江ノ島が見えるこうやって故郷の上を飛びながら、『おとうと』を思い出してまた飛行機で感傷に耽ってしまい切ない気持ちで北九州に向かったのだった。

北九州空港では丸さんと奥さんが迎えに来てくれていて、車で丸さんの家に向かうまではタイとフィルピンの音楽が流れていて、異国感が尋常ではなく、ここがどこだが分からなくなる。夜の9時くらいから飲み始めて、ビールかなりの本数とワイン二本、日本酒一本という凄まじいエネルギーで話しまくりながら夜の3時まで飲んでいたが、不思議と次の日は二日酔いではなかった。泥酔した中でゴヤの話が出て来て、九州で70歳を過ぎて売れるようになった女の画家の話が印象的だった。次の日は昼の12時から開場に入って機材の確認などをしながら、余った時間でまた一人で立ち飲み屋で飲んでしまった。ライブの時間までは結構時間があったので、一旦ライブ終了までは酒を控えた。ライブの方はお客さんの熱気も自分を後押してして、自分も何故だがドローンに餓えた室町時代からやってきたような人になった気持ちで、つまり初心に戻ってクリアな心で演奏ができた。このところライブのセットにムーガフーガのフィルターを加えたのだが、やっとなじむようになってきて、この日はカットオフとレゾナンスが容赦なく、会場のギャラリーソープの木造建築と共鳴して、箱全体がスピーカーにようになってとにかく音が洪水のようになっていた。最後はお約束のフィードバックでノイズになって爆音祭りだったけれど、これがエレクトニクスミュージックの醍醐味だったんじゃないかと思った。

次の日は帰る日で、東京は大雪で小倉は晴天で暖かく、前夜の打ち上げで焼酎をストレートでゴボゴボ呑んでしまっていたので、ボロボロの二日酔いのまま、海辺の回転寿し屋で、昼間からまた呑み始めて、今日は飛行機は飛ばないだろうからもう呑んでしまおうと思ってホロ酔い気分で空港に行ったら、自分のフライトだけ飛ぶので腰を抜かしそうになった。その前の便、その後の便も欠航なので、どうにかしてるなと思いながら、待ち合いの時間で、もっと酔っぱらってしまおうと思ってまた缶ビールを呑んでいた。悪天候で気流が悪かったので、特に関東上空では機体が上下左右に揺れまくるので子供が泣き出す始末の中、酔いで不安になるかと思いきや、不安の方が先行して冷静になるらしい、着地の時も斜めに成りながら雪の滑走路に突っ込むので本当に大丈夫かと思ったが大丈夫だった。
posted by chihei at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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