2009年11月10日

TOCHKA

恒例になってしまったがまたしても一ヶ月ぶりの更新。そして前回に続き何故か今体力の限界を感じている中での更新。この状態になるとblogを書きたくなるようだ。特に急いで書く必要もないのだが、blogは急いで一気に書いてしまう。文章のスピード感というよりは思考のスピード感。打ち込むタイプが次の文章を決めていく。今日これを書いているのは今渋谷のユーロスペースでレイトショー公開中の『TOCHKA』について、私はこの映画の膨大なフィールドレコーディングの素材を使って、あらたな音楽を作るという作業で携わらせていただいた。詳細は一番下のリリース先レーベルboidに載っているので、そちらを参照してください。視聴もできます。そして今日書きたかったのは、『TOCHKA』私は昨日また改めて観て、恐るべし傑作なのではないかという確信にいたったのだった。最後のシーンでは60秒くらい痺れが続いた。このような体験はいつぶりだろう。監督の思惑とはかけ離れているかもしれないが、私にはこの映画は『死とコミュニケーションと、救い』の絶対的、極限的な問いかけではないかと思った。極端に書くと結論はない。結論はないが問いかけはある。昨日のトークショーの鎌田哲哉は主人公の男は何故暴力の連鎖から抜け出せなかったのかということを疑問に感じていたのことだが、私には暴力の連鎖というよりは、女は何故男を救えなかったのか?こちらのほうに思考が回るのだった。男の絶対的な孤独。私は中盤あたりで、子供の頃に感じた死への恐怖を思い出していた。そして死後の世界があるという考えも可能ではないか、殉教していく人達、自爆テロを行う人々等々。思考は映画から大きく逸脱していく。最後に一つだけ、誤解されてしまいそうだが『TOCHKA』は暴力的な映画では全然ありません、が、コメントを寄せている七里圭も以下のように書いている『表現とは、未熟な己と見知らぬ他者に、刃を向けることなのだ。』然りである。上映後は打ち上げに参加。鎌田哲哉の素晴らしい人柄と情熱に刺激される。監督とはまたゆっくり話したいと思った一日だった。次は最終日の11/13に行こうと思っている。
TOCHKA
http://www.tochka-film.com/
Boid
http://www.boid-s.com/boid_products/488.php
posted by chihei at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする